私が担当する顧客企業のうちの日本企業1社にて、SaaS利用審査基準の見直しを支援しております。そのことについて、皆様のご意見を賜りたく、投稿しました。
その企業では、各組織から様々なSaaSの利用が情報セキュリティ部門に申請されてきます。情報セキュリティ部門では、用途と自社のセキュリティ・ポリシー、そしてプロバイダーからのアンケート回答やSOC2レポートから、そのSaaSの利用を許可するか審査をします。
しかし、その申請の数が多く、十分に審査をすることができていません。SOC2レポートをプロバイダーから入手しても、中身を読み込むことまで手が回らないことがよくあります。適切に審査できる能力を持った担当者は1名で体制の継続性に不安があります。
そこで、次のように審査基準を単純化し、審査の省力化し審査の難易度を下げようと考えております。具体的には、以下いずれかの基準を満たせば、例外なく利用を許可しようと考えています。
- ISMAPまたはFedRAMPによって認定されている。
- 1年以内に発行された最新のSOC3レポートにて、監査人の意見にネガティブな見解がないか、ネガティブな意見をSOC2レポートで具体的に確認し、自社のポリシーと用途から問題ないことが確認できる。
- CASBのスコアリング・サービスにて、非常に高いレベル(たとえばNetskopeならExcellent)である。
- 最高機密に分類されるデータを保持させない場合、ISO/IEC 27001および27017(個人情報を扱う場合は27018も)の認証を3年以内に受けている。
- 最高機密に分類されるデータを保持させない場合、CASBのスコアリング・サービスにて、高いレベル(たとえばNetskopeならHigh)である。
- 機密性の低いデータを保持する場合、CASBのスコアリング・サービスにて、中程度のレベル(たとえばNetskopeならMedium)である。
- 完全性や可用性については、4~6の機密性を読み替える。
そこで質問です。
- 貴社または貴社の顧客でも同様の課題を抱えている場合、上記の基準での審査へ移行すること賛同できますか?またその理由は何でしょうか?
- 貴社または貴社の顧客で同様の基準で運用されている場合、どのような課題がありますでしょうか?
- いずれにも当てはまらない方、私の考えについてどのようにお考えになりますか?
以上、感想でもかまいませんので、何等かコメントいただけると、うれしいです。
Haneda, Masahiro
Certification: CISSP, CCSP, CCSK, PMP, ITIL Foundation V3
Location: Japan
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